・ 日本 の花、四季の花・花の風景・花の人生・花の旅・・・花を愛せますか。花のために何が出来ますか。

 

 

賀名生梅林 あのうばいりん   西吉野 南朝の里

 漢字をみて、あのうと読む人はいないでしょう。奈良県にある梅林では一番大きなもので、吉野の桜と同じように、口の千本から、奥の千本まで少しずつ時期をずらして約一ヶ月、2月下旬から3月下旬にかけて2万本の梅の花が咲き誇ります。あたたかい日には、「ほのかな梅の香」ではなく「強烈な芳香」に全身が包まれてしまいます。きっとこの香りで花粉症が治るんじゃないかと思えるくらい強力です。帰るときにはもう全身が、梅の香りに包まれて、実は私は梅の精じゃないだろうかと思えるほどです。梅の木は観賞用ではなく食用の果実をとるためのものなので、花は小さく色も、白か薄いピンクで、個々の木を見るとやはり観賞用の梅の花にはかないませんが、その数には、やはり圧倒されてしまいます。東雲千本というところがありますが、上から梅園を見下ろすと、まさに雲海そのものです。一周約5.5kmの周遊道(村道)を、鶯の囀りなど聴きながらゆっくり歩いて3時間。かなり坂道の急なところもあるので歩きやすい靴を履いていって下さい。
 この地は、昔、都だったそうです。
 1351年(正平6・観応2)、北朝の天皇を擁立した足利尊氏が一時的に南朝に降伏し、そのわずか数か月間、ここ賀名生が都になりました(「正平の一統」と呼びます)。

 周辺には、堀家住宅(重要文化財)など南朝ゆかりの史跡や賀名生の里歴史民俗資料館があります。
 賀名生の里歴史民俗資料館所在地 奈良県五條市西吉野町賀名生5番地

交通  奈良・高田・八木・五條から、奈良交通バス 賀名生和田北口バス停下車すぐ

奈良交通  お客様サービスセンター
TEL:0742-20-3100
(年中無休/8:00〜19:30)
http://www.narakotsu.co.jp/rosen/

車 国道168号線 五條から十津川方面に約15分 観光駐車場があります

 宿泊は近くに施設が無いので、少し離れた温泉(十津川温泉など、いい温泉がたくさんあります)、もしくは、少し大きな町まで行ってのホテルになります。

 それでは 賀名生梅林の写真をご覧下さい。