上野公園(伊賀上野)

上野城・伊賀流忍者博物館
芭蕉翁記念館・俳聖殿

 上野市の北部に位置し上野市街を見下ろす高台にある伊賀上野城跡 (国の指定史跡)周辺は上野公園として整備され、伊賀上野の観光の中心となっています。園内では四季折々の自然が楽しめ、春にはお花見の人で賑わいます。
 上野公園敷地内には、上野城の他に、忍者の里として知られ松尾芭蕉生誕の地でもある伊賀上野にちなんだ資料館などがあります。毎年芭蕉の命日の10月12日には、上野公園内では「芭蕉祭」と銘打ち多彩な催しがおこなわれます。

 

伊賀上野城 別名「白鳳城」 三重県上野市丸之内1106

 上野城(伊賀上野城)は、別名「白鳳城」と呼ばれる美しいお城で、天守閣は木造3層からなっています。木造瓦葺き、白壁の塗込めによる純日本建築様式の現在の天守は昭和10年に地元の名士により復興されたもので最後の大形木造建築といわれています。中には江戸時代に当地を治めていた藤堂藩に関する兜、書献等の貴重な資料、3階の天井絵は横山大観氏の作品や、伊賀地方の文化産業に関するものを展示されています。

 伊賀上野城は、天正13年(1585)に当時の領主筒井伊賀守定次が織田信長の天正の乱で焼かれた平楽寺跡に築いた平山城を前身とします。 慶長13年(1608)、伊賀の領主となった藤堂高虎が、徳川家康から命を受け大阪方との決戦に備えて建設に着手。しかし5層の天守は完成間近にして、台風のために倒壊し再び建てられることはありませんでした。

伊賀上野城の写真

俳聖殿 三重県上野市丸之内117−4

 俳聖殿は木造檜皮葺き屋根の二層の塔建てで、初層は八角、二層は丸型という八角重層塔建式の特殊な構造の建物です。、これは松尾芭蕉の旅姿を象徴する外観になっているためで、二階の屋根は旅笠、八角形の屋根は衲衣(着用していた衣服)の肩から腰の姿、回廊の柱は足と杖、そして木額のあたりは芭蕉の顔を表わしているそうです。設計者は京都の平安神宮や東京の明治神宮・築地本願寺をはじめ数多くの建築物の設計に携わった故伊東忠太博士(東京大学名誉教授)。

 俳聖殿昭和17年(1942)に松尾芭蕉生誕300年を記念して建てられました。中には瞑想する松尾芭蕉の伊賀焼で造られた等身大の像が納められていて、毎年10月12日におこなわれる芭蕉祭の時のみ見学することができます。

俳聖殿の写真

芭蕉翁記念館 三重県上野市丸之内117-13

 松尾芭蕉の生誕の地である上野市と松尾芭蕉の俳諧を広く世間に知ってもらうことを目的に建てられました。館内には芭蕉翁直筆の作品をはじめ、近世から現代に至るまでの連歌俳諧に関する資料を展示しており、芭蕉翁の俳諧の世界に触れることができます。

公式ホームページ

http://www.ict.ne.jp/~basho-bp/

 

 伊賀流忍者博物館は伊賀の土豪屋敷を上野公園内に移築した博物館。忍者の世界を「くの一」の案内によりバーチャル体験でき、土日祝には忍者ショーも開催されています。

伊賀流忍者博物館
 三重県上野市丸之内106
 9:00〜17:00
 12月29日〜1月1日は休み

 

上野公園への交通

電車・JR伊賀上野駅・近鉄伊賀神戸駅より近鉄伊賀線に乗り換え近鉄上野市駅下車徒歩すぐ

・・・名古屋方面より東名阪、大阪・奈良方面より西名阪自動車道を通り名阪国道上野東I.C.