岐阜長良川の鵜飼(うかい)

 

 鵜飼は、漁師が鳥の鵜を使い魚(主にあゆ)を獲る漁法のことをいいます。鵜飼の歴史は古く、飛鳥時代(7世紀ごろ)の「隋書倭国伝」や、「古事記」「日本書紀」「万葉集」に 鵜飼のことが記されているそうです。701年(大宝元年)には、朝廷直属の鵜飼があったそうです。美濃国では、702年(大宝2年)の中里の戸籍に「鵜養部目都良売 (うかいべめづらめ)」の記述があります。この史料から、長良川の鵜飼に1300年以上の歴史があるのがわかります。

 長良川の鵜飼は、その時々の権力者に庇護され、川でのいろいろな特権を与えられ栄えてきたようですが、明治になってその特権がなくなり一時鵜飼は衰退します。 が、明治23年からは宮内省(今の宮内庁)に属し現在に至っています。 かつては、チャールズ・チヤプリンも鵜飼を見物し、近年では、アメリカで鵜飼の公演が行われるほど日本の夏の風物詩として世界に知られています。鵜匠(正式 な職名は宮内庁式部職鵜匠)6名は世襲で受け継がれます。また、 長良川の鵜飼用具一式122点は国の重要有形民俗文化財、長良川鵜飼漁法は重要無形民俗文化財に指定されています。

 長良川の鵜飼は毎年5月11日から10月15日まで、中秋の名月、 増水の時をのぞいて、毎日夜7時30分頃からご覧いただけます。鵜飼観覧船への乗船場は、長良橋バス停よりすぐのところにあり、最終の乗船が7時15分でした(要確認)。河川敷からも観覧することが出来ますが、船に乗るほうが 至近距離で見物できますし情緒もあっていいでしょう。長良川温泉にお泊りになる場合は、旅館から予約を入れていただけます。旅館に予約をいれておくと観覧船の中で食事が出来ますが、お弁当にな る上落ち着かない食事になります。鵜飼の前か、鵜飼の後に、旅館の自慢料理をゆっくりといただくのが良いと思います。特に、私のようにゆっくりとビールを飲みたい人には、鵜飼の後のほうがいいかもしれません。 トイレ付の船もありますがビールを飲むと近くなってたいへん。多くののホテルや旅館では、鵜飼見物後の少し遅くなった時間でも食事が出来ます。

 年に8回宮内庁の御料場で「御料鵜飼」が行われ、獲れた鮎は皇居へ献上、明治神宮や伊勢神宮へも奉納されます。(日程は下記にお問い合わせください)

 観覧船には、空きがあれば当日でも乗れますが出来るだけ予約をいれておくほうがいいでしょう。

     
長良川の鵜飼開催期間 毎年5月11日から10月15日  
鵜飼観覧船ご予約 岐阜市鵜飼観覧船事務所 TEL(058)262-0104
 

〒500-8009 岐阜市湊町1−2

 
お問い合わせ 岐阜市観光案内所(JR岐阜駅構内) TEL(058)262-4415
交通

地図

鵜飼観覧船のりば
JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バス
「長良橋」下車 徒歩1分
 

長良川の鵜飼

観覧船乗船場
観覧船
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鵜飼
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鵜飼
鵜飼の少年
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長良川