瑞巌寺 松島青龍山瑞巌円福禅寺臨済宗妙心寺派 宮城県宮城郡松島町松島字町内91(JR仙石線松島海岸駅徒歩10分) 828年(天長5年)天台僧慈覚大師円仁が青龍山延福寺を開創。中尊寺より20年以上も前のことである。平泉藤原氏の庇護を受けるが藤原氏が滅亡後、鎌倉幕府五代執権北条時頼により天台宗延福寺は追放され、替わって法身禅師性西が新たに開山、寺名も「円福寺」と改名、以後禅寺となる。室町時代には足利将軍の庇護を受け鎌倉・京都五山十刹に次ぐ諸山の地位を得るが室町幕府とともに衰退。 現在の建物は1604年(慶長9年)伊達政宗公が復興に着手、桃山様式の粋をつくし五年の歳月をかけて1609年(慶長14年)に完成させたもの。寺名も「瑞厳円福禅寺」と改められた。以後、伊達家の菩提寺として栄えた。本堂と庫裡は国宝。五大堂は瑞巌寺のお堂。 本堂(方丈・国宝・上掲写真) 入母屋造り、本瓦葺き。正面の幅は39m、奥行き25.2m。外観は質素であるが、堂内は十室の部屋で構成され、唐戸や欄間の彫刻、黄金の障壁画、床の間の絵画など当時の粋を集めたもの。建築にあたっては、京都や紀州根来などより名工を呼び寄せ完成させたといわれる。 |